観光と時の流れと数字 2
〜 観光と時の流れと数字1 を見る〜
何やら暗号めいたその数字の並びとは。
確か2〜3年前に、私がメモ帳に書きつけたものだ。
おそらく2011年に総務省あたりから発表された数字の
何かに違いない。
一体何を表した数字なのだろうか。書きつけた時には
それなりに意味のある数字だったのだが、時間が経過
することで、その重要さが薄れてきてしまっている。
おそらくこの数字は、今年来年そして十年後と、年を重
ねるごとに書き換えられるものなのかもしれない。
そんな数字だから、時間の流れと共に私のなかで存在が
薄れてしまったのかもしれない。
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65↑
1950 20人→ 1
2010 20人→ 4
2035 20人→ 7
2958万
570万
30 -178 15
40 225 30
50 1150 30
60 2071 26
2291 20
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何に関する数字だったのか、さっそく思い起こしてみる。
『65↑』は
おそらく「65歳以上の人」のことだろう。
『1950 20人→ 1』
『2010 20人→ 4』
『2035 20人→ 7』
「人」という文字が入っている。
1950や2010という数字はどうやら西暦の年数らしい。
そう、
「1950年に65歳以上の人が20人中1人」という意味だろう。
そうすると
・1950年に 65歳以上の人が20人中1人
・2010年に 65歳以上の人が20人中4人
・2035年には65歳以上の人が20人中7人
ということになる。どうやら一連の数字は、日本の高齢
者に関する数字のようである。
同じような要領で他の数字に肉づけをしてみると以下の
ようになった。
『2958万人』とは
平成23年9月現在の高齢者の高齢者人口。
どうやら日本人の5人に1人が65歳以上ということらしい。
東海道新幹線N700形でいうならば、トイレの無い中間車
両がちょうど定員100人。
3人掛け+2人掛けの座席列が20列あるが、その1列目から
16列目が64歳以下。17列目から20列目が高齢者ということ
になる(別に1列目から4列目でも構わない)。
1950年当時、65歳以上の座席は1列だけだった。
しかし、65歳以上が1列だけだった1950年が特に豊かだっ
たわけではないだろう。
昭和の郷愁が溢れる映画「ALWAYS 三丁目の夕日」は
1950年代後半の東京が舞台である(1958年と1964年)。
まだ戦後の復興期、戦争の傷跡を引きずった時代で、
1950年という数字自体に豊かさとか、幸せとかの意味は
特に無い(はず)。
次の数字は『 570万人 』
高齢者。
総務省統計局によれば、65歳以上を高齢者として区分して
いるらしいが、その高齢者の65歳〜69歳の人たちの就労人
数が570万人と、平成22年度の数字に記されている。
さて、最後に残された数字。
30 -178 15
40 225 30
50 1150 30
60 2071 26
2291 20
↑ この数字には次のような意味が充てられるだろう。
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年代 | 純資産 | 月々の支出
---------+------------+----------------
30歳代 | -178万円 | 15万円
40歳代 | 225万円 | 30万円
50歳代 | 1150万円 | 30万円
60歳代 | 2071万円 | 26万円
70歳以上 | 2291万円 | 20万円
---------+------------+----------------
総務省統計局「家計調査報告」2008年による
「世帯主の世代別貯蓄・負債の状況」だった。
http://www.stat.go.jp/data/sav/2010np/pdf/gk03.pdf
以上、先日掲載した数字の種明かしでした。
さて、この数字を2014年度の数字に置き替えたなら、
いったい何を思うだろう。
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