2015年04月08日

4/8 観光宣伝考察_CMについて1(スタッフ日記)


私事になるが、広告宣伝の業界に携わって30年近くに
なる。その間、大手鉄道会社のミステリーツアーの
制作や、それに伴う小説の執筆やプランニングなど、
それはそれは楽しい仕事をさせていただいた。

ミステリーツアーに関わらず、旅行商品に広告宣伝
は欠かせない。そこには「お客様の心を旅路へいざなう」
という、言葉にすればとてもシンプルな命題が課せら
れている。

「お湯良し」「紅葉良し」「食事良し」「宿も良し」
「笑顔良し」「寝具良し」「旅情」「湯の香」「湯煙り」
「癒し」「満足」「満腹」・・・・

伝えたくて伝えたくて仕方のない山ほどの言葉が、旅を
提供する側(お客様を受け入れる側)にはある。

しかし、広告宣伝の世界では、山のように言葉を積み
上げても人は簡単に動かない。なぜ、山ほどのことばを
しても人は動いてくれないのか。

言葉を生業にするコピーライターといわれる職人が
いる。

山のように言葉を盛り込む職人もいれば、削りに削っ
て言葉を丸裸にして人を魅了する職人もいる。
どちらが良いとか悪いとかではなく、コピー(言葉)の
効果によって人が動けば、それが良いコピーであり、
良いコピーライターという事になるのがこの仕事だ。

     copyw.gif

もし、旅行宣伝広告の中でコピーの優れた作品は? と
問われたなら、私は迷うことなくこのCM作品を推す。

東海旅客鉄道( JR東海 )が1993年秋から制作と
放送を綿々と続けているキャンペーンCM

  「そうだ 京都、行こう。」

  2015so01.jpg
JR東海 「そうだ 京都、行こう。」 Webサイト http://souda-kyoto.jp/campaign/index.html


CMを含めたこのキャンペーン広告には、言葉という
ものがどれほど“ 広告にとって大切なものなのか ”
ということを教えてくれている。

「そうだ 京都、行こう。」

たった10文字で京都に行きたくなってしまう。
それが、この広告のチカラ。

そう思わせる秘密は句読点にあります。この句読点
の操り方は、まさに逸品。

勢いのある「そうだ」という言葉。その後に読点を置
きたくなるところを我慢して、京都の後ろに読点を
置く。そうして「行こう」の後に句点を添えることで、
意識の中に「行こう」という言葉を固定させる。

souda.gif

テレビCMでは、コピーライター太田恵美氏による
誘いの言葉を、俳優 長塚京三氏が声にしている。

《 「あぁ、わたしは、春を 一年間待っていたんだなぁ」と気づいた瞬間でした。》
出典 : 2004年春 JR東海Webサイト 平安神宮編


 言葉(コピー)も、まさに秀逸。

《 旅CM 》の大横綱は JR東海の「そうだ 京都、 行こう。」でしょう。
クオリティも露出量も。

さて、そんな素敵なCMが流れる旅行宣伝の世界に
秀逸なテレビC M が登場していた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・つづく

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーースタッフ : I

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posted by JN01 at 00:00| 日記