2015年04月02日

4/2  妖怪観光を探る_5(スタッフ日記)


それはそれは分厚い霧の壁に包まれた北海道の道北、朱鞠内湖の
湖畔にその妖怪は現れた。

妖怪 ひよりぼう

平成の今でも日本の社会になじみのある妖怪だ。・・・・えっ? 
「 日和坊 (ひよりぼう)」 を知らない?

誰もが子供の頃一度は作ったことのある、運動会とか遠足とか・・・・・

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「テルテル坊主」、それが妖怪日和坊の別名


私の眼の前、4〜5メートル先に3〜4階建の家ほどもある妖怪が
立っていた。あまりに近すぎて見上げなければ気付かなかった。
その妖怪が私と今、向き合っている。正確には妖怪が私を見下ろし
ている。
 
すぐに名前を思い出したのは、幼い頃に読んだ少年漫画の妖怪特
集の記憶があったからだ。
 
ペン画の細い線で丁寧に描かれていた「妖怪テルテル坊主」。山間
(やまあい)に立ち、山奥の小さな集落を見下ろす巨大なお坊さんの姿。

「雨があがるころ、山間に現れる大きな坊主の・・・」という解説があった
ように記憶している。

しかし、いくらなんでもそんな妖怪が目の前に現れるとは思えない。

時は1970年代も末の頃。アイドルのキャンディーズが解散し、成田空港
が開港した。そして、王選手が800号ホームランを打った。たしか、
日中友好条約もこの頃に調印されたと記憶している。

そんな生々しい時代だ。

目の前に現れた謎めいたモノを素直に「妖怪」と認められないのは、
その時代の15〜16歳の男子としては正しい精神の発育だと思う。

確かに目の前に立つ妖怪がいる。しかしその時は、その妖怪を認める
よりも否定しようとする思いが大きかった。それは筆者を含め、この
時代の人々の心の中に、妖怪が棲みつく間隙が無くなっていたためな
のかも知れない。

否定したい思いが強くなれば、次に取り掛かる作業はひとつである。
目の前の「妖怪」と思わしきモノの正体、実体を探ることだ。

こやつ、一体何者なのだろうか?と。


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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー スタッフ: I



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posted by JN01 at 00:00| 日記